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旅する自転車の本 (エイムック 1799)



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旅する自転車の本 (エイムック 1799)

旅する自転車の本 (エイムック 1799)
定価: ¥ 1,680
おすすめ度:
発売日: 2009-09-19
発売元: エイ出版社

これが20年前以前のスポーツ自転車でした
まず、ランドナー本をムックで出版していただいたことに対し、★5つです。
内容も『ラ』を自称するひとへの心くばりがいっぱい、また、『ラ』の仲間や旅自転車の仲間を増やしたいという気持があふれています。内容面でも★は5つで妥当と思います。


内容紹介を補足します。

・表紙には、ランドナー、スポルティーフ、ミニベロ、ツーリングバイクもありますが、自転車紹介記事、関連部品の大部分はランドナーです。
・ランドナーとは? 表紙のルネ・エルス(1968年の最も有名なランドナー)を基準とした定義。
・ランドナーコレクション:ルネ・エルス Randonneuse(replica)、 ALPS Rover、 ALEXSINGER Sprif、 WATANABE 26HE Randonneur、 TOEI Sprtif。・・・(ここで特筆すべきは、TOEI Sprtifで、完全に現代パーツで構成しています。アヘッドタイプで変速もカンパのエルゴです。)
・TOEIでのランドナー新車製作記録。パーツは新旧混在・・・(自分の自転車の改造にも役立つと思われる実用的な情報も豊富でした。)
・ランドナー用パーツカタログ・・・(かなり役立ちそうです。)
・ランドナーショップ・・・(貴重な情報と感じました。)
・ランドナー輪行方法 ALPS式、長谷川式・・・(フレームカバーの具体的使用法やエンドの保護の説明のないのが残念。)
・城東輪業 1975 Wandervogel の再生記録。・・・(おもしろいのですが、再生記事はどうしても内容が狭くなる感じでした。)
・フレンチパーツ紹介・・・(SIMLEXのディレーラー紹介で、なぜ某自転車漫画で有名な Simplex JUY 543 が無かったのが、私はオールドパーツに詳しくないので、よくわかりません。)
・白鳥和也氏が語るランドナー、長谷川弘氏のリアディレーラー紹介 
・ツーリング記事(北海道キャンプツーリング:ツーリングバイク、九州メイプル耶馬:ミニベロ)・・・(ランドナーの記事が無い。残念。)
・輪行袋紹介 10種 ・・・(やや紹介数不足。)
・ランドナー以外の自転車カタログ。ドロップハンドルバイク(ツーリングバイクという名称でないところが面白い。ランドナーとツーリングバイクの境界が微妙で人により定義が異なるためと思われます。)、クロスバイク、ミニベロ
・旅グッズ バッグ、キャリア、ボトル関連、ライト、GPS、レインウェアなど・・・(バッグはやや紹介数不足)

感想として、

 私は、大学時代はランドナーでキャンピング生活を楽しみ、就職後は、MTBやロードを楽しみ、現在は、SURLYというアメリカンブランドのロングホールトラッカーというツーリングバイクをランドナー仕立てで乗っています。以下の感想は、それによる偏見もあると思いますので、・・・。

 現代の『旅する自転車』の主流(ロード、クロスは除いて)は、ツーリングバイク、ミニベロ、ランドナー、スポルティーフの順ではないでしょうか? 『旅行』としても実動数では、ロード、クロス、ミニベロが大多数でしょう。ここに至る、一部のランドナー希少化&骨董化主義や、90年代MTBの台頭、80年代学生の自転車離れ&モーターバイクによるツーリング、スローピングフレームの功罪、などによるランドナーの発展が停止してしまったことに対しての歴史記事も欲しかったです。これ書くだけで、本1冊になるかもしれませんが。
 旅の紹介もツーリングバイクによるキャンピング、ミニベロによる輪行の旅のみで、ランドナーによる旅の記録がないのが惜しいところです(旧車Wandervogel再生記事の最後に安曇野走行が2ページのみ)。前述の2記事は過去の『自転車生活』の記事抜粋と思われますので、予算上仕方ないところだったかもしれません。

 イギリス式のクラブモデルの紹介も無かったのも残念でした(カタログにはラレーがありましたが)。スポルティーフのジャンルで紹介してほしかったところです。

 ツーリングバイクについての自転車そのものの記事もほしいと感じました。さらに、現代パーツの旅自転車への上手い使いかたにも触れて欲しかったところです。例えば、アヘッドタイプ旅自転車の輪行方法、輪行時のキャリアの扱い、旅向きのビンディングシューズ&ペダル、最近のLEDライトをフロントバッグと干渉させずに取り付ける方法など。また、自転車旅のための具体的キャンピング道具(シュラフ、コンロ、テントなどのお勧め)の紹介が、北海道のツーリング記事で各品1品しかないのも惜しいところです。

 個人的には、『なぜ、SURLYロングホールトラッカーの紹介が、ランドナー用パーツカタログのフレームのところにチラリとあるだけなの?』という点に不満が残りました。 クロモリ、現代パーツを取り付け可能、ダボ穴の数充分、太いタイヤやフェンダー取付け可能、チェーンステーにスポークホルダー有り、ヘッドチューブにはフレームポンプ取り付けの突起まであるランドナー的フレームなんですが・・・。 トップチューブのわずかなスローピング、トップチューブの固定位置がシートチューブやヘッドチューブの上部より下がりすぎていること、などがランドナーとして認められなかったか?

希望ばかり書きましたが、ともかく、この本は最近の莫大な数の自転車ムック本の中で、記念碑的な一冊となる可能性を秘めていると思います。旅を重視した自転車が今後発展していけばの話ですが・・・。

ぜひ、続編を希望します。

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